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- 2022-6-1
- CATEGORYコラム
インプラントを長持ちさせるために
皆さま、こんにちは。 福岡県福岡市城南区の二階堂デンタルクリニックです。
インプラントは、天然の歯に近い見た目と噛み心地を持つことから、多くの方に選ばれています。 正しいケアを心がけることで、より長く快適に使い続けることができるのも大きな魅力です。
今回は、インプラントをできるだけ長持ちさせるためのポイントについてお話しします。
インプラントはどれくらいもつの?
インプラントの素材には、主に純チタンやチタン合金が使われています。 チタンは非常に耐久性が高く、体内でも安定しやすい金属です。そのため、インプラント自体が腐食することはほとんどありません。 また、人工歯は虫歯になることがないため、しっかりケアをすれば長く使い続けることが可能です。
一般的に、インプラントの寿命は10~15年程度と言われていますが、適切なケアを行うことで、20年以上使い続けられる方もいらっしゃいます。 参考までに、保険適用の入れ歯は約5年、ブリッジは7~8年ほどが交換の目安となっています。
インプラントの寿命を縮める原因
インプラントは長持ちしやすい治療法ですが、生活習慣やお口の状態によっては、寿命が短くなってしまうこともあります。
特に注意が必要なのが「インプラント周囲炎」です。 これは、インプラントの周りに炎症が起こるもので、歯ぐきの腫れや出血といった歯周病に似た症状が現れます。 しかし、歯周病よりも進行が早く、自覚症状が少ないため、気づいたときにはインプラントを支える骨が弱くなってしまっていることも。 最悪の場合、インプラントがぐらついたり、抜けてしまうことがあります。
また、次のような方は、インプラントがダメージを受けやすくなります。
- 噛み合わせに問題がある
- 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
- 喫煙習慣がある
- 糖尿病をお持ちで、歯ぐきや顎の骨が痩せやすい
これらに当てはまる場合は、特に注意が必要です。
インプラントを長く使うために大切なこと
インプラントの健康を守るために、一番大切なのは 毎日のセルフケア と 定期的な歯科検診 です。
セルフケアをおろそかにすると、インプラントの周りにプラーク(歯垢)がたまりやすくなり、インプラント周囲炎のリスクが高まります。 そのため、毎日の歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使った丁寧なケアが欠かせません。
また、 歯科医院でのメンテナンス もとても重要です。 セルフケアでは落としきれない汚れを取り除くだけでなく、噛み合わせのチェックやインプラントの状態を確認することができます。 定期検診の目安は 3~6ヶ月に1回。インプラントを長く使うためにも、ぜひ習慣にしていただきたいポイントです。
さらに、歯ぎしりや食いしばりが気になる方には、 マウスピース を活用するのもおすすめです。 歯ぎしりによる負担を和らげ、インプラントへのダメージを防ぐことができます。
まとめ
インプラントを長く健康に使うためには、
- 毎日のセルフケアをしっかり行う
- 歯科医院での定期メンテナンスを受ける
- 必要に応じてマウスピースを活用する といった習慣を大切にしましょう。
実際に、40年以上インプラントを使い続けている方もいらっしゃいます。 せっかく時間と費用をかけて行った治療ですから、大切にケアしながら、快適な毎日を過ごしてくださいね。